「京都W.D.H.」は、京都の伝統的な染織・繊維・工芸産業のライフスタイル分野における ブランド価値の向上と国内外の市場開拓をめざす従事者を支援するプロジェクトです。
経験豊富なプロジェクト・コーディネーター、アドバイザー、デザイナーを
サポートチームとし、 ギフトやライフスタイル雑貨、インテリア商材の開発・ 改良から 大規模展示会への出展支援までトータルで応援します。
染織家・志村ふくみの孫である志村昌司を中心とした次世代の作り手たちによる染織ブランド。草木染めと手機で一点ものの商品を制作。染織を通して豊かな思想を継承しながら、暮らしを美しくすることや、時代にふさわしい活動のあり方を日々探求し、染織を中心とした文化体験の場をつくるなど、新しい試みを続けている。
江戸末期から190年近い歴史を持つ漆商の井助商店。日本各地に漆や塗料などの材料を卸すほか、現在は漆器の企画販売も手掛け、2014年から国内外デザイナーによるデザインのオリジナル漆器ブランド「isuke」をスタート。漆器の美しさをシンプルに表現した日常づかいの器やギフトに合う商品など、多くの商品を展開している。
創業1917年より主に京友禅、丹後白生地などを取り扱ってきている江村商店。2014年より着物の生地をガラスでサンドイッチしたガラス皿を開発して以来、友禅生地をテーブルウェアとして、またインテリアエレメントとして活かす挑戦を続けている。今回は、和装洋装を問わずに日常で使えるバッグをテーマに開発を行う。
京都・四条烏丸に店を構え、100年以上の歴史をもつ京扇子の大西常商店。この熟練の職人が作り出す扇子は、手馴染みが良く長く使えるとして寺社仏閣や将棋界のような業界にも愛用者が多い。近年、扇子から派生した香りにまつわる関連製品を発表し、好評を博している。扇子の職人技を要として新たな事業の拡がりを目指す。
バッグ・財布など革製品のフルオーダーメイドを得意とする革工房すだく。代表の宇佐美美佳は、東京で歴40年の職人に弟子入りし、浅草や京都で約10年の修行後に独 立。2020年に工房兼店舗を構える。顧客との対話を大切にして生まれる製品は、革小物類全般に渡る。今後、この経験を活かしたオリジナル製品も開発する。
創業は1935年の京焼・清水焼の産地製造卸商社である熊谷聡商店は、幅広く多数の作家や窯元との繋がりを大切に商品開発、販売を続けている。近年は外部デザイナーも加わり、また他産地の伝統工芸とも連携し、デザイン性の高い独特なアイテムを発表。今後はさらに高みを目指し、世界に誇れる京焼・清水 焼を発信していく。
2009年創業で、すでに5千種以上という圧倒的な数量の制作実績をもつ、京都発のぬいぐるみメーカー「GSクラフト」。しかし、ただ数を追うのではなくスピード感のある対応力と品質の高さが一番の誇り。さらには地域や社会貢献にも意欲的で、今回は京都ならではの伝統的な素材でオリジナルのぬいぐるみの開発に着手する。
1867年に創業して以来150余年、京都市内に店舗を構えて漆塗りの原材料や刷毛などの道具を販売している。近年、漆と金を使った修復技法である「金継ぎ」が脚光を浴びているが、京都におけるその中心的な役割を担っている。海外からの問い合わせも増えてきており、金継ぎを更に広く伝えようと意欲的に取り組んでいる。
1988年に創業、精密機械部品加工を生業とする。小規模ではあるが、金属加工においてマニアックなほどの技術とこだわりで難切削や難削材の対応をすることを誇りとしている。
工芸品として指定されている京うちわ、京扇子を主軸に展開する旭昇堂は、1905年(明治38年)にうちわ職人として起業したのが始まりです。時代の変化のなかで、伝統を守りつつも新しい挑戦を重ね、うちわ・扇子で幅広い品揃えをし、全国に販売網を有するまでに成長をとげました。そしていま、大きな転換期を迎え、旭昇堂のブランド価値を高めるべく、商品開発に取り組んでいます。
美術・文化財に関わる様々な事業に取り組む京都便利堂。「学問・芸術・宗教に貢献する」を社是とし、文化財の複製や撮影、美術品・文化財をモチーフにした“美術商品”の制作販売を行う。19世紀にフランスで生まれた写真印画技法のコロタイプを継承、世界唯一となったコロタイプ工房を構えている。コロタイプを未来に繋げるため、文化財複製や写真作品の制作を通じ、技法の普及と活用を世界に発信している。
高品質な封筒、紙袋の製造を専門とする山中紙工所は、これまで大手百貨店や有名専門店を含む多くのニーズに応えて製品化し、その過程で技術とアイデアを積み重ねてきた。今後は、脱プラ推進や廃棄される資材などを活用した環境配慮型の自社オリジナル商品の開発にも着手。デザイン性の両立も掲げて、新たな市場を切り拓く。
ちりめん細工の技法を駆使して、節句のお人形や兜、正月飾り、お土産雑貨などの製造、販売をしている夢み屋は、新たにウォールデコレーションへの可能性を探っている。ちりめんの持つ独特の質感、この技法から生まれる幅広い装飾表現、そして軽さという機能を大きな強みとし、一般住宅や事務所、商業施設への展開を目指す。
まるで歩く速度のように、ゆっくりと 誠実なスキンケアの実現を目指し、日々の生活で肌を整える「スロースキンケア®」を提唱する化粧品の研究開発カンパニー。無添加でオーガニックな原材料を化学と技術の力で、人にも自然環境にもやさしい製品づくりを心がけている。今回、唯一無二の贅沢な京都生まれの入浴剤を開発する。
香りの工房を京都・山科に構え、和の香りを商品化し展開を目指す。創業は2023年と間もないが、蒸留学の第一人者によって設計された高性能装置を導入し、すでに檜、杉、竹、い草、緑茶などから良質な香りが抽出できている。また、竹炭が芳香を長持ちさせる効能に着目し、竹炭の利活用を組み合わせた商品開発に挑戦する。
1980年の創業以来、理美容室やエステサロンなどの顧客に対しOEM化粧品メーカーとして、これまで7千社以上の取引実績を有する。開発には社内研究員だけでなく、外部専門家や関係機関との連携により化粧品の品質・安全性を高めてきた。今後は、化粧品の新たな領域での活用に向けて、自社ブランドの商品開発にも注力する。
創業1917年の呉服問屋、江村商店。洋菓子の修行経験を持つ江村専務が、自社で扱う京友禅であしらった菓子皿に新たな可能性を見いだし、2014年より着物の生地をガラスでサンドイッチしたプレートを展開。
西陣織の中でも「金襴」と呼ばれる分野で培った技術を活かし、独自のテキスタイルを製造。壁紙や張地、アートパネル等国内外のホテルや高級宝飾店にも数多く採用されている。
大型機械部品の金属切削加工技術を応用した建材用パネル「刻鈑®」を開発し、製造・販売をしている。この写真データを加工して施した金属板は、見る人を感動させるほどの独特な表現媒体となり現代アートの価値も持つ。
京都の伝統工芸品である「京仏具・京仏壇」の技術である金箔押しを生業として、全国の寺社仏閣や文化財の修復や新調を手掛けてきている。葉の葉脈に金箔を独自技法で施した「GOLDLEAF」を開発。
1000年前よりの伝統技法を受け継ぎ独自開発により「金彩友禅」を完成し製造特許技法も有す。150色以上もの金、プラチナ、銀箔等を駆使した多彩な表現が可能。ガラス板に『直接』金彩友禅を描くデザイン建材の提案を行う。
1965年、機械製造業として創業。その後、プリーツ加工に特化した機械製造を行う。
1867年(慶応3年)に創業し、以来150余年、京都市内に店舗を構え漆塗りの原材料や刷毛や筆、近年人気の金継ぎなどの道具を販売している。
1973年に創業。京都・滋賀を始め関西で国産材・集成材・銘木・建材の販売、家具工事やリフォーム工事を行う。2022年には、自社プロデュースによるインテリア小物・家具・建材ブランド「STYLE+PLUS」を立ち上げる。
創業以来約150年におよび、掛軸や襖、屏風などに使う織物「金襴・緞子」を取り扱う。「金襴緞子のTORII」が新たな日本の美を生み出していく。
1988年に創業、精密機械部品加工を生業とする。小規模ではあるが、金属加工においてマ ニアックなほどの技術とこだわりで難切削や難削材の対応をすることを誇りとしている。
江戸時代の後期、安永7年(1778年)に染物業で創業。明治に入り塗料の取り扱いを開始。現在は業務用塗料の販売、マーキングフィルムの加工・施工を中心としている。
創業100年を越え、その歴史のなかで京都伝統の西陣織のほかに、戦時中にはパラシュート生地も手掛けていた特殊織物のエキスパートファクトリー。
百貨店・商業施設などの店舗什器やオーダー家具の製造を主に展開する、2代目の代表を中心に若いメンバーで構成された木工所。
襖紙や壁紙に使われる京都の伝統工芸品「京からかみ」。自社工房をもち唐紙の製造販売をする丸二では、建築用途以外にも、レターセットや一筆箋、紙箱などのペーパーアイテムを展開している。
フラワーアレンジメントで創業し、そこから派生したちりめん細工の技法を駆使して、「夢み屋」ブランドで節句の人 形や正月飾り、お土産雑貨などを製造、販売し事業を成長させてきた。この技法を建材に転用し、空間を彩るアイテムづくりに初挑戦する。
1893年(明治26年)に染料問屋として創業。現在は、電子部品や工業製品に使う薬品、塗料、接着剤などを取り扱う商社。